第34回
議題
遠い鳴きで
相手のミスを誘う方法について
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あー!また逆転されちゃったー!
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泰造くん、どうやら不調のようだね。
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配牌が悪いときにただオリてたら高い手をあがられるし、
こっちが満貫テンパイしてるのに放銃しちゃうんじゃ仕方ないです!
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なるほど。鳴きを上手に使ってあがれるようになったようだから、
今度は守りに活かす鳴きを覚えてみようか。
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は役牌にならないから、鳴かずに安全牌にするのがよさそうね。
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よく勉強しているね!
ところが、この人は

をポンしてここからホンイツに向かったんだ。
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こんなバラバラな手牌から鳴いてもあがれないですよ!
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泰造くん、いいところに気付いたね。
実は、あがれなくてもいいと考えて鳴いているんだ。
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この後、運良く

をポン、

をチーして
イーシャンテンまでこぎつけることができたんだ。
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これなら満貫テンパイできそうですね!
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ところが、この直後に対面が

をツモ切りしたのを見て、

をツモった時に

を切って、字牌を多く残したんだ。
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満貫テンパイのチャンスを狭くするのはもったいなさすぎます!
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泰造くんの言うとおり満貫のチャンスなんだけど、

が場に2枚切れているから、あがりにくい待ちになると判断したんだね。ただ、この鳴きのせいで上家が前巡にツモった

を危ないと判断して、

を切っている。ここがこの鳴きのいいところなんだ。
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まだテンパイもしてない相手にどうしてオリるんですか!?
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上家の視点で見てみると、

、

が通ったあとの

はとても危険で、放銃すると満貫になってしまうことが多いんだ。
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まぁ、他家視点だとホンイツのテンパイに見えるわね。
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そこが今回のポイントなんだ。高い手には放銃したくないという心理が働いて、相手のミスを誘い出すことに成功しているね!
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そうか!すでにトップ目だから、あとはオリるだけでも有利に戦えるということなんですね!
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結果的に、対面がチャンス手だったんだけど、先に満貫をあがられてしまうと考えて

をチーして1000点をあがったんだ。
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もしこの鳴きをしていなければ、誰かに高打点をあがられていたかもしれないわね。
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点数を持っている局面や、上家にあがられたくない場合に有効な戦術だから、困ったときに使ってみると戦術の幅が広がりそうだね!
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結論
・悪い配牌の時は、
ただオリるだけではなく、
鳴きを駆使して相手を警戒させて
ミスを誘う手順も有効。


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