麻雀のゴールは、１局についてはアガリで、競争率はざっと４倍。単純確率では２５％未満ですからアガれない局が７５％以上、つまりアガれないことのほうが圧倒的に多いのです。

だからと言って、アガれたところで安い手ばかりでは、なかなかトップを取れないし、勝ちにはつながりません。

ということで、前回はマンガン狙いの話をしましたが、今回はさらに高いハネマン狙いのパターンを考えることにしましょう。

ハネマンは手役、ドラなどで６飜が必要ですが、現在のルールなら赤ドラ３枚も含めるとドラが普通に７枚、裏ドラも含めると１１枚もあります。カンが入ればさらに４枚、その裏も入れれば８枚増えるので、その時点で１９枚のドラがあることになりますから、ドラを利用すればハネマンくらいは簡単にできるようになりました。

しかし、裏ドラはアガった後でなければわかりませんから、まずは見えているだけでもハネマンになるパターンから見ていきます。

(１)　リーチ、ツモ、チートイツ、ドラ２

ハネマンは子で１２０００点、親で１８０００点です。

子の場合、ツモれば子とは１５０００点、親とは１８０００点差をつけることになります。

だから、たとえばオーラスでトップの親まで１７０００点差があり、マンガンを直撃しても逆転できない場合でも、ハネマンツモなら逆転といった状況では、しばしば狙うのがこのパターンでしょう。

なにしろドラが１枚あれば、チートイツのドラ待ちでリーチ。ドラだから出にくいでしょうが、出なくていいのです。出ても裏ドラがなければマンガンどまりですが、ツモればその時点でハネマン以上が確定するのですから。

A図ならば、アガりやすさなら待ちでしょうが、ハネマン狙いならドラ待ちで即リーチなのです。結果は神のみぞ知るですが、自分のツモに懸けてみるのです。

（２）リーチ、ツモ、タンヤオ、ピンフ、三色

ドラなしでもハネマンになるパターンとして、手役を重ねての６飜です。

タンヤオ、ピンフ、三色は、ヤミテンでもマンガンになるので、B図のようなテンパイになったらヤミテンで高目のが出るのを期待する作戦もあります。

しかし、ハネマン狙いならば迷うことありません。リーチをかけて高目のをツモれば、この時点でハネマンが確定するのです。

これとほぼ同じパターンで、ピンフ、三色、ドラ１の手でも、ハネマン狙いならばツモ期待でリーチですね。

（３）ジュンチャン、三色、ツモ

タンヤオ、ピンフ、三色はそれだけでは４飜なので、ハネマン狙いの時にはリーチが必要になりますが、ジュンチャンの場合はちょっと違ってきます。

メンゼンならば、ジュンチャンだけで３飜あるので、三色も絡めば５飜となり、ヤミテンでもツモればハネマンになります。

C図のような手牌なら、安目のだと役なしで、ヤミテンでの出アガリが効かない形ですが、高目のなら出てマンガン、ツモってハネマン。

マンガン直撃かハネマンツモで逆転という点棒状況なら、こんなときはヤミテンにしておいて、直撃以外はロンせず、あとはツモに懸けるのが良いでしょう。

（４）リーチ、メンホン、チートイツ

出アガリでもハネマンを狙うときには一色手が有効です。

なにしろメンゼンのチンイツ（メンチン）ならばそれだけで６飜ですから、ハネマン以上が確定です。ドラが１枚あれば食ってもハネマンになるチンイツなら、ハネマン以上になるケースがいくらでもあります。

ただ、チンイツまで無理をしなくても、ホンイツでハネマンになるパターンで結構よく出るのがメンゼンのホンイツ（メンホン）です。

D図のようなメンホン、チートイツなら、ヤミテンでもツモってハネマンですが、出アガリだとマンガンどまり。待ちが良さそうなときはリーチをかけて、出てもハネマンにしやすいパターンになります。

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第１問

南４局西家、トップまで１４０００点差。６巡目にをツモって何を切る？

、または切り。狙いはジュンチャン、１２３の三色。イッツーではハネマンになりにくい。と落としていく。

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第２問

南４局南家、トップ目の親と１７０００点差。１０巡目にをツモってどう打つ？

切りでリーチ。マンガンを直撃しても逆転できないが、ハネマンツモなら、親とは１８０００点かわるので逆転トップ。切りでピンフ、高目三色、ドラ１だから、リーチをかけてのツモに期待しよう。

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第３問

東２局西家、８巡目にをツモってテンパイ、どう打つ？

切りでリーチ。チートイツのテンパイ。ドラ待ちでのリーチは出てマンガン、ツモってハネマン。苦しいドラ待ちよりも、出アガリも期待できる待ちならリーチ、メンホン、チートイツでハネマン以上が確定する。

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第４問

東３局北家、７巡目にをツモって何を切る？

、または切り。これでトイツが５組でチートイツのイーシャンテンになった。ドラのは切りたくない手なので、チートイツに決め打ちして南を残し、先にと落としていく。場に切れている枚数が一緒であれば、牌の安全度を考えてから切ったほうがいい。

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