株式会社NeUと『麻雀中の脳活動測定』イベントを実施
NeU×Maru-Jan

麻雀をしている時にどれくらい脳を使うのか?

そんな素朴な疑問を解決すべく、土田浩翔プロ(最高位戦日本プロ麻雀協会)と、ふゆつみ千明プロ(日本プロ麻雀協会)に参加いただき、株式会社NeUが開発した超小型の脳活動センサーをつけながら、麻雀を打っていただき麻雀中の脳の活動状況を測定していただきました。

測定した脳の部位は、「記憶、認知、意欲、判断」に関係する「背外側前頭前野」(ハイガイソクゼントウゼンヤ)付近。
脳の活動状況は、タブレットに表示される色で判別できます。

脳の活動状況を表す色

以上の情報を参加者に伝え、質疑応答している最中も、タブレットに表示される色は頻繁に変化します。この変化を見て土田プロは、「普段、対局中に何も考えてないことがバレちゃうなぁ…」と困り顔。「話す」「理解する」といった日常的な状況においてもここまで脳に影響があるのであれば、きっと麻雀をしている時は、もっと大きな変化を見られるはずです!

というわけで参加者には、脳の落ち着きを取り戻してもらい、まずは東風戦を1回。さきほどは、「何も考えていない」と言っていた土田プロの脳もしっかり活動しています。

土田プロとふゆつみプロ

東風戦終了後には、「脳トレ」で有名な東北大学の川島博士が監修した「脳を測りながら鍛える脳トレアプリ『Active Brain CLUB』」を使い、脳の活動を高めた上で再度東風戦を行い、脳の活動状況に変化が出るかどうかを観察しました。脳に刺激を与えた後の対局では、さらに脳を使うことが期待されましたが、残念ながら脳トレアプリ使用前後の結果は、測定者によってバラバラとなりました。

どうやら、何を切ってどう進めていくか悩む配牌ほど脳は活発に活動する模様。手牌の構築に頭を使う前半や、あがりや放銃に気を使う後半にも脳をよく使う傾向があることが顕著に見られました。1回目と2回目で脳の活動状態に差があったのもこういった理由が大きそうです。

また、実際の対局以外にも弊社スタッフがMaru-Janをやりながら全く同じ測定をしました。実際に牌を使って対局するほうが、手の動きや視線の移動が大きいために脳に与える影響はMaru-Janのほうが少ないかと思いきや、結果はMaru-Janもリアル対局もそこまで差が出ないという結果になりました。

東風戦1回目と2回目の脳活動状況(左:リアル対局、右:Maru-Jan)

かねてからMaru-Janでは、社会貢献事業として、また麻雀界の発展のために「麻雀が脳に与える影響」というテーマを持ってMaru-Janを運営、開発しております。今後も、様々な企業や研究機関と協力し、実験や研究を行っていきます。

川島隆太博士のコメント

麻雀という競技は、情報処理速度(麻雀では、様々な手や役を瞬時に予測して判断する)、作動記憶力(麻雀では、相手の手を読みながら記憶する)など、高次な認知機能を駆使しますので、確かに前頭前野は活発になります。

そのため、認知機能のトレーニングとしても意味があると考えられます。「Active Brain CLUB」の脳トレで認知機能を鍛えると、麻雀も強くなることが想定されます。

川島隆太博士

株式会社NeU取締役CTO
東北大学加齢医学研究所 所長
川島隆太博士

麻雀に役立つ脳科学を川島博士に無料で学べる
メールの登録はこちら(外部のサイトに移動します)
Active Brain CLUBの詳細はこちら(外部のサイトに移動します)

  • ※リンク先のウェブサイトは、Maru-Janのウェブサイトではありません。
  • ※リンク先のウェブサイトについては、リンク先の組織・団体等にご確認ください。
  • ※登録しても株式会社NeUから弊社への報酬は一切ありません。

株式会社NeUとは?

東北大学の「認知脳科学知見」と、日立ハイテクノロジーズの「携帯型脳計測技術」を融合して、2017年8月に誕生した新会社です。
長年培った脳科学の知見と技術を軸に、社会のさまざまな分野で人にフォーカスしたソリューションを展開し、脳科学の産業応用を目指しています。