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土田浩翔プロ 特別書き下ろしコラム
14人の師

(つちだ こうしょう)
土田浩翔 第11、22期鳳凰位・第22、23期十段位、第26期王位/他多数
著書「土田流麻雀 仕掛けを極める」
「最強麻雀土田システム」
「麻雀が強くなるトイツ理論」

第三打「字牌たちの叫び声:前編」2010/12/23

一萬 二萬 四萬 六萬 二筒 四筒 七筒 二索 二索 三索 東 北 白 中ツモ 一萬ドラ

東4局・西家・1巡目の手牌 ▲9000点

ここからの一打が、オタ風の北

第2ツモ七萬と来て三元牌の白

第3ツモ九筒と来て三元牌の中

第4ツモ五索と来て場風の東

そして手牌は………

一萬 二萬 四萬 六萬 七萬 二筒 四筒 七筒 九筒 二索 二索 三索 五索

配牌と比べてどうでしょう?
進んでいるのかいないのか、いかにも中途半端な手格好をしているように見えるのは、私だけでしょうか。

これ、ある若手プロの後ろで見ていたときの話で、最近よく目にする光景でありまして、私どうも消化不良に陥ってしまうのです。

この打ち方が悪いとは言いません。
それぞれが関連する数牌なので、第四打を終了した時点で、ロスの無い手組みになっているように見えます。

でも……無機質に並べられている字牌たちを見ていると、私、哀しくなってきてしまうのです。

孤立数牌は、シュンツになりますが、孤立字牌はシュンツ化できないものですから、機能的に数牌より利便性に欠け、不要牌を整理する序盤では捨てられやすい存在になっているのは紛れもない事実です。

でも……だからと言って、パッパパッパとベタ切りをしてよい牌なのか?今一度考えて欲しいなと強く思うのです。

字牌には、風牌と三元牌があります。そして風牌には、自風牌、客風牌、場風牌の3種があります。つまり、字牌は4種のグループに分かれて存在している牌なのです。
そして、字牌は常にポンされる宿命を背負って存在しています。

ポンされるということは、そのポンが発生した時点でツモ筋がズレるということになります。
下家にポンされれば、自分のツモは下家に流れ、新たに上家のツモが流れてきます。トイメンからポンの声がかかれば、物々交換をするかのように、トイメン同士のツモ筋が入れ替わります。

そんなこと考えてたらキリがないじゃないですか、それに必然的に起こるポンに神経を尖らせたって、防ぎようもないのだから、意識するだけ損なのでは?と反論されそうです。

でも……もっとマージャンを知りたいと思う人は、字牌たちが訴えかけてくる〈声〉に耳を傾けるべきでは?と私は考えているのです。だって字牌たちは数牌と違って、とても神秘的な牌たちなのですから……

私は字牌を〈絞る〉という考えの持ち主ではありません。

よく自分の手が悪いと、相手にポンさせて手を進めさせることを損だと考えて、場に2枚出て安全牌化するまで抱え込む(この行為を〈絞る〉と言います)打ち手がいます。

でも私は、自分の手が悪いときほど、鳴き頃の巡目にソロリと生牌の役牌を捨てて、ポンして貰う打ち方をよくします。

ですから、字牌たちを大切に扱うことと、捨ててはいけないんだという考え方との違いをわかったうえで、その字牌たちの安住の地を探してあげる意識が持てるよう、少しだけ見方を変えてみたらいかがでしょう。

1巡目から18巡目まで、18ヶ所も置き場所があるのですから、それぞれの字牌たちが望む安住の地を探してあげることは、そんなに難しくないのです。
まずは手始めに、4種に分けた字牌たちに捨てる順番を付けてあげましょう。

A:自風牌 B:客風牌 C:場風牌 D:三元牌

としたときに、皆さんのABCDを捨てる順番はどうなりますか?
私は、B→A→D→Cの順に捨てていきます。そしてこの捨て順のフォームは、永遠に自分のフォームとして変えないほうがいいのです。もちろん、ABCDの順番は人それぞれ自由に決めていいのです。

ではどうして一度決めたフォームを永遠に変えないほうがいいのかと言うと、マージャンには必ずツキが押し寄せている時間帯と、潮が引くようにツキが離れてしまう時間帯とがあるからなのです。

私はツキがあるなと感じている時間帯は、B→A→D→Cの順番を忠実に守って捨てていきますが、少し潮目が変わったなと感じたら、BとA、DとCの順番を入れ替えて、
【1】 B→A→D→C
【2】 A→B→D→C
【3】 A→B→C→D
そしてもっと案配が悪くなってきたら、BA群とDC群の位置関係も逆転させて、
【4】 D→C→B→A
【5】 C→D→B→A
【6】 C→D→A→B
この6パターンは、ツキの度合いを6つのカテゴリーに分けていることと同じ意味で、実戦ではかなり役立つ捨て順変化になります。

この6パターンに慣れてきたら、Bの客風牌とDの三元牌も細分化してみます。

Bの中には、自分が親なら、南(b2)西(b3)北(b4)という3つの要素が あります。同様に、南家であれば、東場は西(b3)と北(b4)、南場は東(b1)が新たに加わります。

そして、このb1〜b4までの要素にも捨てる順番を付けておくといいのです。

更に……Dの三元牌も、白(d1)発(d2)中(d3)と細分化し、d1〜d3までの要素に捨てる順番を自分流で付けておくのです。

B内の変化やD内の変化は、ABCD群の変化と比較すれば小さいものになりますから、自分のツキの量を0〜100と仮定すれば、【1】〜【6】までの6パターンは、0〜100を6分割したツキの変化に連動させた捨て順変化になるわけです。

ところが、b1〜b4やd1〜d3の変化は、パターン内のツキの動きに合わせたものなので、たとえば【1】で打っているとき、それは84〜100くらいのツキレベルなので、その範囲内で9分割くらいしたものが、b1〜b4、d1〜d3の変化になるのです。

また、序盤〈1〜6巡目〉の切り出しにおいても不要牌はいくつかのカテゴリーに分かれます。

G:孤立字牌  機Ц瀕1・9牌  N:孤立2・8牌  W:ダブり牌
P:ペンチャン外し

一般的には、G→I→N→W→Pか、I→G→N→W→Pとなりやすいので、クローズアップすべきは、G・I・Nの捨て順です。

このG・I・Nを自分流に定めたうえで、その時々のツキ量に連動させながら、不要牌を整理していくカテゴリーを変化させられるようになると、手中の字牌たちが喜んでくれるのです。

なぜかと言うと、彼らの居心地の良い場所に捨てて貰えるようになるからなのです。 (つづく)

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