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土田浩翔プロ 特別書き下ろしコラム
14人の師

(つちだ こうしょう)
土田浩翔 第11、22期鳳凰位・第22、23期十段位、第26期王位/他多数
著書「土田流麻雀 仕掛けを極める」
「最強麻雀土田システム」
「麻雀が強くなるトイツ理論」

第二十八打「一本道」 2016/1/20

三筒四筒二萬三萬四萬五萬六萬八萬九萬九萬白白発 八萬ドラ

4巡目、ツモ七萬

白発もまだ顔を見せていません。

さてここで発を切ってイーシャンテンに構えるのか?

三筒四筒二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬九萬九萬白白 八萬ドラ

一気通貫確定の一萬引きよし、役牌白の暗刻よし、もちろん二筒五筒から埋まっても、高目一萬狙いの3メンチャンリーチが打てますから(一萬の出方によっては、九萬白のシャンポンリーチもよし)、盤石のイーシャンテン形です。

一方、ドラ表示牌の七萬を早々に引けて、マンズの並びが見事なまでの連続形となったことを受けて、混一色に踏み込めるチャンス到来と、ピンズのリャンメンを外して2シャンテンに戻す手筋もあります。

用心深さという点では、発を切ってイーシャンテンに構えておいて、マンズが伸びた段階でピンズを外して混一色に向かう手筋が支持を受けやすいところでしょう。

三筒四筒二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬九萬九萬白白 八萬ツモ 八萬ドラ
三筒四筒二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬九萬九萬白白 二萬ツモ 八萬ドラ
三筒四筒二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬九萬九萬白白 六萬ツモ 八萬ドラ

こんなツモたちが来てくれれば、自然な形で混一色へ移行できるというものです。

でも私はやっぱり四筒三筒と外していく手筋をとります。

それはツモ七萬によって、二萬九萬までの並びが、美しい連続形になったことと、飛び道具の九萬白がトイツであること、そして何より4巡目という早さが魅力で、混一色へ一直線となるのです。

孤立牌の生牌発が重なってくるようなツモのリズムになると、もう鬼に金棒でマンガンからハネマンまで夢は広がります。

二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬九萬九萬白白発発 八萬ドラ
二萬三萬四萬五萬六萬七萬七萬八萬九萬九萬白白発 八萬ドラ
二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬八萬九萬九萬白白発 八萬ドラ

欲を言えばキリがありませんが、ピンズを払って混一色への一本道を選べば、1枚目の白から動いていける利点は大きいのではないかと私は思うのです。

二萬三萬四萬五萬六萬七萬八萬九萬九萬発ポン白白白

メンホンにこだわる人もいるでしょうが、私は白をイチ鳴きしていくタイプの打ち手なので、この好形イーシャンテンに進む道を選びます。

混一色や清一色といった一色手は、決断さえしてしまえば、迷うことなくゴールまで一本道で走っていける利点があります。

できるかぎり早い巡目で決断することと、できるかぎり天秤をかけずに選択していくことが出来れば、一色手が決まる可能性がぐっと高まるはずです。

では次に、ちょっと工夫した一本道の手筋をご紹介しましょう。

この手筋を使うときにはひとつの前提条件があります。

それは、『調子が悪い』あるいは持ち点が『マイナス1万点以上のとき』。

つまり『ツキの女神』から見離されている状況のとき、これからお話する一本道の手筋が有効になります。

南1局北家5巡目 ▲13000

一萬三萬五萬七萬七萬二筒三筒赤五筒六筒一索一索三索五索 四筒ツモ 六索ドラ

さてここから何を切るのでしょうか?

「場況が見えないからわからないよ」

「ラス目なの?、それとも3番手なの?」

「点差は?、オヤは何番手なの?」

状況説明という点においては少々手抜きに思われても仕方ありませんが、単純化しておいたほうが覚えやすい話なので、ご容赦ください。

ピンズが3メンチャンになる絶好の四筒が引けたので、アガりが近づいた錯覚に陥りやすい手牌です。

この手牌が、傷口が広がっていない状況だったり、まだ何も見えてこない東場の序盤であったならば、七萬もしくは一索を切って、ピンフ形の2シャンテンに構えるのが基本になります。

一萬三萬五萬七萬二筒三筒四筒赤五筒六筒一索一索三索五索 六索ドラ
一萬三萬五萬七萬七萬二筒三筒四筒赤五筒六筒一索三索五索 六索ドラ

このどちらかの形にしておけば、八萬を引いてマンズが伸びても、ドラ六索を引いてソーズが伸びても、ピンフのまとまりが見えてくるので手広い構えになります。

ところが、状況はそんな甘い手を許さない厳しいもので、南場に入って▲13000という、断崖に立たされた打ち手の選択として考える必要があります。

打ち手の中には、マイナスだろうとプラスだろうと、目の前にある14枚の中から1枚切っていく選択に変わりはないと主張する人も数多くいます。

でも私はいつもこう考えます。

雨の日も雪の日も、嵐の日も極寒の日も、快晴の日も熱波の襲う日も、果して同じ選択の装いで外に出るのだろうか?…と。

やはり、その日その日の状況や自身の体調に合わせながら、装いの選択を変えていくのが自然なのではないでしょうか。

もう1度手牌をご覧ください

一萬三萬五萬七萬七萬二筒三筒四筒赤五筒六筒一索一索三索五索 六索ドラ

ここからの選択になるわけですが、私は五索を切ります。

その理由は唯ひとつ。

六索がドラだからです。

▲13000して南1局を迎えた打ち手が、ドラの六索を引いてくることができるのか?

私は大いなる疑問を抱かざるを得ません。

「そんなことはわからないでしょ」

「引いてくるも五分、引いてこないも五分なのだから、できるかぎり裏目を引かぬように受け幅を広く打っていくことが使命だろう」

反論はごもっとも、それらを否定するつもりはありませんが、私の50年のキャリアから導き出されたスキルとして、ドラ受けを考慮しない五索切りを選択します。

一萬三萬五萬七萬七萬二筒三筒四筒赤五筒六筒一索一索三索 六索ドラ

私の狙いは、二萬二索、そして一索

この3種の牌たちが、この手牌の明暗を握っていると思えるのです。

ツキの女神にソッポを向かれている時間帯は、順風なとき、フラットなときとは異質のツモたちがやってきます。

順風であれば、六萬六索を引いてきて

五萬六萬七萬二筒三筒四筒赤五筒六筒七筒一索一索五索六索 六索ドラ
五萬六萬七萬七萬七萬二筒三筒四筒赤五筒六筒五索六索七索 六索ドラ

こんなテンパイに近づくはずです。

フラットなときでも、四萬四索をすんなり引いてきて

三萬四萬五萬二筒三筒四筒赤五筒六筒一索一索三索四索五索 六索ドラ
三萬四萬五萬七萬八萬一筒二筒三筒四筒赤五筒六筒一索一索 六索ドラ

こんな最終形でのリーチが打てます。

ところが、ツキの女神にソッポを向かれてしまうと、順風のとき、フラットのときに引いてこれるはずの牌たちとは違う牌たちがやってくることになります。

一萬三萬七萬七萬二筒三筒四筒四筒赤五筒六筒一索二索三索
一萬二萬三萬七萬七萬二筒三筒四筒四筒赤五筒六筒一索三索

あるいは三色にとらないこんな最終形も

一萬二萬三萬七萬七萬一筒二筒三筒四筒赤五筒六筒一索一索

そんなバカな…、と思えてしまうようなテンパイをイメージしながら、負の連鎖を断ち切る一本道を突っ走らなければならないのです。

そして注意しなければならないことがもう1点あります。

それは、リャンカン形や複合形をいつまでもキープし続けないこと!

マイナスが重なってくれば重なってくるほど、走っていく道の数は減らしていくこと、その勇気を持つことです。

文字通りの一本道を走って、アガりをモノにすることが出来れば、ツキの女神は再びあなたに微笑んでくれることでしょう。

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