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土田浩翔プロ 特別書き下ろしコラム
14人の師

(つちだ こうしょう)
土田浩翔 第11、22期鳳凰位・第22、23期十段位、第26期王位/他多数
著書「土田流麻雀 仕掛けを極める」
「最強麻雀土田システム」
「麻雀が強くなるトイツ理論」

第三十打「第4回全国麻雀選手権に向けて」 2016/6/3

毎年、セミファイナルの会場に足を運んで、ファイナリスト4人が決まっていく熱戦を観ていて思うこと。それは…

(1) たった8Gの短期決戦を勝ち抜いてくる一般愛好者の麻雀能力の高さ

(2) 普段は恐らくリアルよりもネット麻雀で楽しむ機会が多いはずなのに、所作・マナーのレベルの高さ

(3) 初めて<プロ>と対戦する、しかもリアルでの対局にもかかわらず、臆することなく堂々と落ち着いて戦っている

(4) ファイナリスト4人を決める最後の戦いが、たった1Gのトップ縛りであるにもかかわらず、対局者も含め、観ていて納得のいく勝負ばかりであること

(5) ファイナリストになれず、無念の想いでいるはずなのに、実に清々しい敗者の姿が多数見受けられ、アマチュアリズムの最高峰と言っても過言ではない

(6) 少数派となっている<プロ>の面々が、各卓で死に物狂いで闘っていて、結果を求めてやまない<プロ魂>を随所で発揮している

(7) ネット麻雀とリアル麻雀の境界線が年を追うごとに取り払われてきていて、区分けをする必要が無い時代になっている

(8) 北は北海道から南は九州・沖縄まで、郷土を背負って闘っている姿を見るにつけ、全国大会の価値の高さを感じさせてくれる

第1回の予選参加時にはツユほども自覚しなかった私ですが、回を重ねるごとに、ネット予選をどうにかして勝ち抜いて、セミファイナルに進出してみたい、と強く思うようになってきました。

一般愛好者と違って、<プロ>予選は16Gも闘える余裕があります。

この利点を生かさずして<プロ>予選を勝ち抜くことは難しいと思っています。

16Gの目標は400P超え。

トップ9回・2着3回・3着2回・ラス2回。これがノルマです。

16Gでトップ9回とは、一見すると至難の技なのですが、そこをクリアしている<プロ>が毎年いるわけですから、毎年々々チャレンジしている身としては、不可能を可能にしていく<術>を考えなければいけません。

その<術>とは?…

術1 片手間に(時間が空いたときを見計らって)参戦せず、計画的に余裕を持って参戦する

術2 参戦した1G目にトップを取れないときは続けて2戦目に入らず、少し<間>を空ける

術3 参戦計画を立てていた日であっても、寝不足だったり、風邪気味だったり、ボーッとしてたりしたら別日に替える

術4 東1局に模様眺めをせず、いきなり戦闘モードに入る

術5 リーチがかかっても、テンパイしていたらローリングしないで戦う

術6 安手でも、仕掛けるべき手は仕掛け、和了への主導権をキープし続ける

術7 リードして南場を迎えたときは、そのリードを守りにいかず、リードを広げる意識を強く持つ

術8 2ハン役は手なりで作るようにし、基本はドラや赤を絡めた好形リーチ作りに徹する

術9 七対子は破壊力があるが、溺れることなく、固定観念を持つことなく、アガり易い牌を追いかける

術10 喰いチャンタは、チーテン・ポンテンもしくは喰って好形イーシャンテン以外は、親でも仕掛けない

まあなんだか<術>になっているような、いないような、まったく頼りない準備ではありますが、しないよりはマシかな程度の安心を抱いて参戦するつもりでいます。

唐突ですが…

たとえばこんな手牌がやってきたら、皆さんならどんな選択をしますか?

〔全国麻雀選手権予選3戦目〕

東3局西家5巡目 ▲2000

三萬四萬赤五萬六萬六萬二筒三筒五筒七筒三索四索五索六索七萬ツモ七筒ドラ

ムムムムム。

いつもここが悩みどころになる私。

345の三色が見える好手牌なのですが、赤があってドラもあって、今にもリーチにいけそうな形になっている手牌に悩ましい七萬のツモ。

この七萬引きでマンズが3メン形になったわけですが、雀頭の六萬を崩すと手牌はリャンシャンテンに戻ってしまいます。

急所のドラ表示牌六筒さえ引ければ、絶好の端牌絡みの一筒四筒待ちリーチが打てる手牌ゆえ、イーシャンテンはキープしたまま、六索を切っておけばいいのかな…。

色々悩んだ挙句、二筒に手をかける私。

三萬四萬赤五萬六萬六萬七萬三筒五筒七筒三索四索五索六索七筒ドラ

えっ?!やっぱりリャンシャンテンに戻してしまってます。

ドラの七筒を重ねて六萬を切って

三萬四萬赤五萬六萬七萬三筒五筒七筒七筒三索四索五索六索七筒ドラ

このイーシャンテン形になるのがベストで、ソーズが伸びればピンズのカンチャンを外して、こんなテンパイに。

三萬四萬赤五萬六萬七萬八萬七筒七筒三索四索五索六索七索七筒ドラ

もちろん、カン四筒をチーできるのであれば問題なくこのテンパイに。

三萬四萬赤五萬六萬七萬七筒七筒三索四索五索四筒三筒五筒七筒ドラ

極めつけは、そのカン四筒がスルリと入ってのリーチが打てること。

三萬四萬赤五萬六萬七萬三筒四筒五筒七筒七筒三索四索五索七筒ドラ

夢のまた夢、みたいな話に「付き合ってられないよ」という声も聞こえてきそうですし、「そんなトロいことしていたら、何年経ったって、セミファイナルなんか、それこそ<夢のまた夢>だよ」と云われてしまいそう。

同じリャンシャンテンに戻すなら、五筒を放して手牌から急所を消したほうが、二筒切りより数段現実的なのでは?というご指摘を受けるかもしれません。

三萬四萬赤五萬六萬六萬七萬二筒三筒七筒三索四索五索六索七筒ドラ

たしかに…。

こうしておけば、手牌からカンチャンが消え、ドラ七筒を手放す代わりに好形テンパイを手に入れるという目論見が果たせそうです。

結局、どうすればいいのか。

16Gの予選で、トップを9回以上ゲットするための打法は、やはりシャンテン数をできるかぎり落とさない選択のほうがいいのか?

臨機応変に、戦況に応じて打ち分けられればいいのですが、自分が長年(50年ほど)培ってきた打法というか打ちグセというものは、一朝一夕ではなかなか修正できないもので…迷うより先に二筒に手がかかってしまいそうで困ったものです。

アアア、こうしてまた今回も予選10Gくらい経過した時点で、『よし、次回こそ同じ過ちは犯さないゾ』などと反省してるとも思えない反省を口にしているはず…ククク。

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