麻雀教室の入門コースでは、私は最初に4枚麻雀を行うということを、このコラムの第一回に書きました。
4枚麻雀とは、配牌が4枚だけで、5枚目でアガリの形を作るのがゴールになる麻雀です。たとえば、ならば、カンのテンパイですね。
この4枚麻雀でアタマと3枚1組のメンツ作りを学ぶのですが、実は、この4枚麻雀で、すべての待ちの形を体験できます。
タンキ、ペンチャン、カンチャン、シャンポン、リャンメンの5種類の待ちの形、テンパイ形は、13枚の麻雀になってもそのどれかになるのです(厳密には、国士無双だけ例外ですが)。
ただ、実戦ではそれだけではなく、この5種の待ちが複合した多メン待ちも出てきます。たとえば、リャンメンとリャンメンが複合したものが、
こういった3メン待ちです。
3メン待ちくらいなら、比較的覚えやすいですが、4メン待ち以上になると苦手な人が多くなります。
ネット麻雀の場合は、何待ちかを判断してくれるので心配はありませんが、リアルの場合は、待ちがわからないとフリテンを招いてしまいますから、多メン待ちに強くなることがとても重要になるのです。
そこで、今回から多メン待ちの勉強をしていきたいと思います。
まずは、タンキ、ペンチャン、カンチャン、シャンポン、リャンメンの5種の待ちの複合形のパターンの基本を覚えましょう。4枚麻雀でも出てきます。
★ペンチャンとタンキの複合形
・待ち。
+と見ればのタンキ待ち。
+と見ればペン待ち。
★カンチャンとタンキの複合形
・待ち。
+と見ればのタンキ待ち。
+と見ればカン待ち。
★タンキとタンキの複合形
・待ち。
+と見ればのタンキ待ち。
+と見ればのタンキ待ち。
この形の待ちを「ノベタン」と呼びます。
★リャンメンとタンキの複合形
・・待ち。
+と見ればのタンキ待ち。
+と見れば・のリャンメン待ち。
4枚麻雀だとこれくらいですね。
それでは、枚数を増やして7枚形をみていきます。
★リャンメンとリャンメンの複合形
・・待ち。
+と見れば・のリャンメン待ち。
+と見れば・のリャンメン待ち。
このような中張牌の数字が5つ連続する3メン待ちを私は「ピアノ待ち」と呼んでいます。
★リャンメンとシャンポンの複合形
・・待ち。
+と見れば・のリャンメン待ち。
+と見れば・のシャンポン待ち。
★ノベタンとノベタンの複合形
・・待ち。
+と見ればノベタンの・待ち。
+と見ればノベタンの・待ち。
だんだん複雑になっていきますよ。次は、4メン待ち。
★リャンメンとノベタンの複合形
・・・待ち。
+と見ればノベタンの・待ち。
++と見れば・のリャンメン待ち。
★ピアノ待ちとタンキの複合形
・・・待ち。
++と見ればタンキ待ち。
+と見れば・・のピアノ待ち。
★ピアノ待ちとノベタンの複合形
・・・・待ち。
+と見ればノベタンの・待ち。
+と見れば・・のピアノ待ち。
★リャンメンとタンキとリャンメンの複合形
・・・・待ち。
++と見ればタンキ待ち。
++と見れば・のリャンメン待ち。
++と見れば・のリャンメン待ち。
7枚麻雀でも、最後の2つは5メン待ちまでいきましたね。
復習・練習問題では、13枚の中から、こういった複合形を見つけてください。
待ちを答えてください。
第1問
・・待ち。を抜けば、残りはのピアノ待ち。
第2問
・・待ち。とのシャンポン待ちだけではなく、・のリャンメン形もある。
第3問
・・・待ち。ちょっと複雑に見えるが、を暗刻と見るか、アタマと見るか、この2通りの見方をする。++で待ち。+で、さらにを抜いてなら、のピアノ待ち。
第4問
・・・待ち。3枚使いの牌が2種類あるので、そこに注目して暗刻と見るか、アタマと見るかで答えが出てくる。+++で待ち、+++で待ち。
第5問
・・・・待ち。ソーズからを抜けば、というピアノ待ちとノベタンの複合形が残る。+で待ち、+で待ち、合わせて5メン待ち。