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よーし、良い手牌の形になってきた!
一気にリーチまで目指すぞ!
両面しかないしこの

はいらないかな。
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泰造君、
何で

を切ってしまったんだい?
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確かに必要なさそうに見えるけど、

を残すか残さないかで、実は違いがあるんだ。
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どういうことですか?
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麻雀の基本は4メンツ1雀頭だよね?
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もちろん!
メンツになるかもしれないターツは、いっぱいあった方が良いはずです!
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さっきの泰造君の手牌を見てみよう。
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2向聴だけど、
両面がたくさんあるし、すぐにテンパイできそうだわ。
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この手牌の受け入れ枚数は

を切ると、9種35枚。

を残すと9種31枚になるんだ。
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それならやっぱり

を切った方がいいじゃないですか!
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確かにそう思うよね。
でも1向聴になると差が出るんだ。
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これは先ほどの手で

を残した場合と、残さなかった場合の1向聴だよ。
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こうなると上の手牌の方が良さそうね。
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うーん。
結局、手が進むとどこかのターツを切らないといけなくなるのか。
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そうなんだ。
この1向聴時の有効牌の受け入れ枚数は、
上は6種20枚、下は4種16枚になるんだ。

を残していると、




の形で雀頭候補が2つになって、
暗刻になった場合も対応できるからね。
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1向聴になると有効牌の多さが逆転するんですね。
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2向聴よりも、1向聴で受け入れ枚数が多い形の方が良いのかしら?
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そうなんだ。
1向聴は、2向聴よりも受け入れ枚数が少なくなる分、向聴数はより進みにくくなってしまう。
1向聴で受け入れの多い形にできると、テンパイまでのスピードも上がるよ。
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確かに1向聴からテンパイがなかなか入らないことがよくありますね。
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そうだったのか…。
これからは5ブロックを意識して打つようにします!
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6ブロックにしたほうがいい時はあるんですか?
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もちろん5ブロックが必ず良いというわけではなく、
6ブロックにした方がいい時もあるよ。例えばこんな手牌。
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ドラはないけど、ピンフや三色になりそうな手牌ですね!
何を切ろうかな。
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5ブロックを考えると、

は残すべきなのかしら。
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こういった場合は

切りの6ブロックも有効なんだ。

を残すと確かに1向聴の受け入れ枚数は増えるけど、

や

が暗刻になると、
最終的に役なしになってしまう可能性が高いんだ。

切りの6ブロックにすることで、
ピンフや三色の手役を目指せる形になるんだ。
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ピンフも三色もなくなって、打点が全然変わってしまうのか!
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6ブロックは1向聴の形が弱い分不利だけど、手役や打点を考えると有効な場合があるのね。
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5ブロックに弱点はないんですか?
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もちろんメリットばかりではないよ。
こんな手牌はどうするかな?
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ドラが2枚だ!
早くリーチしてアガりを目指したいですね!
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手役は見えないし、ここは1向聴の形が良くなる5ブロックが有効そうね。
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そうだね。
この手牌は5ブロックにすることで、より良い形の1向聴を目指せる可能性が高くなるね。
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どのターツを切っても愚形が残ってしまうのね。
切った方が入ったら痛いわ…。
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5ブロックはターツを先に固定する分、裏目になってしまう牌が増えたり、急所の牌が少なくなるとアガりが難しくなってしまうというのがデメリットにはなるね。
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5ブロックと6ブロック、
それぞれメリットとデメリットがあるんですね!
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その通り!
手牌のブロック数を意識して、状況に応じて良い選択をすることが重要だね。
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結論
・1向聴の形がより良くなる5ブロックは、
基本的な打ち方だが、
6ブロックにした方が良いケースもある。
それぞれのメリット・デメリットを知った上で、
状況に応じて使い分けよう。