<紫陽花>の異名を<七変化>と言い、花色が黄→紅→深紅と変わっていき、それはそれは観る者を魅了します。
マージャンにもこの<七変化>があること、皆さんご存知ですか?
私はいつも思います。
何故ゆえ、<リャンメン>が好きではない打ち手になってしまったのかと…
ツモと来てしまったとき、「えっ?!どうしてなの?」と、ガッカリしてしまう私がいます。
がやってくるまでは、から先に入ってきたら愉快だなと思っています。
を切ればドラのタンキになるし、ドラを切れば待ち。
でもそれは仮初めの姿。
いずれにしてもタンキ形ですから、やを引こうものなら多メン形に早変わりします。
<リャンメン>は好きじゃないくせに<多メン>は好きなのかと笑われそうですが、この<多メン>に変化しても渋々リーチをかけているのです。
私の真の狙いは。
を引いてを引いたら、手牌はこうなります。
ここから私はテンパイとらずの打とします。そして、ドラのややの重なりを待ちます。
何故ゆえ、テンパイとらずにするのかと言えば、<仮テン>という考えかたが私には無いからに他なりません。
<仮テン>とは、「とりあえず…テンパイをとっておく」という考えですが、ツモったらアガっちゃえ!みたいな発想が無いため、納得のいくテンパイを目指すべく、<仮テン>は外してしまいます。
このイーシャンテン形から、私が狙っている最高形は
なので、イーシャンテン形にツモやと来てから最高形に変化する形が手順上スムーズなのですが、から先に埋まっても、最高形をまだ諦めていない私がいるのです。
ですから、ドラを活用するための急所に見えるカンは、実は私にとって欲しい牌でもなんでもないんです。
逆にカンよ入らないでくれ~とさえ思っていて、をチーして、やを切ることなんてあり得ないのです。
とか、書いていながら、私、メンゼンより仕掛けている時のほうが、《マージャンやってるゾ~》という気持ちになれるのですから、ホントに変な打ち手だと思います。
東場の親で、6巡目あたりでこんな手牌になったら、もうソワソワしちゃっていけません。
『ダブトン出ろ~、ダブ東、早くでろ~』と思う気持ちが半分くらい。
あとのソワソワは、『が上家から出てきたら、チーして切っちゃおカナ』とか『が出てきたら困っちゃうナ…。お口をふさいでないと<チー>って言ってしまいそう。もし<チー>って言っちゃったら…、切りがいいのか切りがいいのか…迷ったらダメだから、やっぱりお値段の高いほうの切りにしときましょ』
オイオイ、なんかチーしようとしちゃダメだよ!と叱られることはわかっているのですが、仕掛けられる手牌が来ると、ソワソワしちゃうから<チー><ポン>の声が勝手に出ることがあってコマってます。
じゃあ、これは?
これもダブ東で、も一緒に生牌の6巡目、上家からやが出てきたら「チィー!」って妙な声を上げている私。
マジっすか??
ハイ、これ、私の定番の動きなんです。
打牌は。
ふつうは、カンからチーして、を打って、こうしておくのが常識
ドラのが先に入ってくれれば文句なしの親満テンパイになります。
もうひとつのプランは引きのテンパイ
難しいのはダブ東がポンできたとき
常識的には切りでしょうが、を狙っての切りだって面白いので、ゼイタクな悩みができます。
ところがに「チィー!」の声をかけてしまう意図となると…
ひとつ、喰いタンに見えてしまいダブ東がポロリと出るかも…というイヤラシイ動機。
ふたつ、カンという急所が消え、で待てる好形が生まれるというハメ手に近い動機。
みっつ、動けそうな手がやってくると、ソワソワが止まらず、つい「チー」と声が出てしまう動機。
まったくもう落ち着きのない仕掛けばかりに見えるかもしれませんが、当人は《マージャンやってるゾー》の世界に入り込んでしまっているので、許してやってください。
最後はこの手牌
北家ではありません。
皆さんはが出てきたらチーしますか?
私は喜んでします。そして切り。
イッツーと三色の両天秤仕掛けです。
では、が出てきたら?
私はまたまた喜んでチーします。でもって今度は切り。
イッツーに絞り込んだ仕掛けです。
もし役が崩れるほうを引いてきたら…
ツモ切りすればいいだけです。
フリテンになりますが、案外フリテンのスジって再度喰えるものですから、まったく怖くないんです。
これが<七変化>のハナシなの?って思われた方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
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