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土田浩翔プロ 特別書き下ろしコラム
14人の師

(つちだ こうしょう)
土田浩翔 第11、22期鳳凰位・第22、23期十段位、第26期王位/他多数
著書「土田流麻雀 仕掛けを極める」
「最強麻雀土田システム」
「麻雀が強くなるトイツ理論」

第三十三打「想像力万歳」 2016/12/02

配牌を手にしたとき、皆さんはどんなことを頭に浮かべて第1ツモに手を伸ばしたり、第1打を放っていくのでしょうか。

〇 アガれそうなのか否か

〇 アガれるとすれば、メンゼンなのか仕掛けなのか

〇 ドラは使えそうなのか否か

〇 リーチをかけるにはどんな形に持っていけばいいのか

〇 アガれないとすれば、誰がこの局の主役になるのだろうか

〇 手牌の急所はいくつあるのか

まだまだ浮かぶことはあるでしょう。

でも打ち手によっては全く違うことを頭に浮かべながら配牌を見ているひともいるようです。

たとえば…

東2局、親の配牌です。

二萬二萬四萬六萬八萬八萬九萬一筒一筒二筒六索七索九索 東ツモ五索ドラ

ツモと敢えて記したのは、親が開門して配牌を取るとき、最後の2枚を〈チョン・チョン〉とひとつ置きに取り出すわけですが、その最後の〈チョン〉が親の第1ツモになるわけなので、〈ツモ筋〉なるものを気にかける打ち手もいるでしょうから記しておきました。

今や自動配牌の全自動卓も多くなってきていますが、それでも親の人は、第1ツモを持ってきてから第1打をしますから、わかりやすくなっています。

さて上の手牌から何を思考するのか?

手なりで打ち進める前提の打ち手は

二萬二萬二萬四萬五萬六萬八萬八萬一筒二筒三筒六索七索
二萬二萬四萬五萬六萬七萬八萬九萬一筒一筒一筒六索七索
二萬二萬二萬四萬五萬六萬八萬八萬一筒一筒五索六索七索

このテンパイでリーチをかけていく、それも1巡でも早くテンパイさせたい、そんな思いでこの手牌を眺めていることでしょう。

第1ツモに何らかの意味を感じたい打ち手にとっては、ダブ東の感触には、少なからず〈手役〉への匂いを嗅ぎとっているはずで、こんな最終形を描いているかもしれません。

二萬二萬二萬四萬六萬九萬九萬東東東八萬八萬八萬
六萬六萬八萬八萬二萬二萬二萬東東東九萬九萬九萬
二萬二萬二萬八萬八萬八萬九萬五萬四萬六萬東東東

もしくはトイトイへ向かって

二萬二萬二萬八萬八萬九索九索東東東一筒一筒一筒
二萬二萬二萬八萬八萬一筒一筒一筒九索九索東東東
九萬九萬東東二萬二萬二萬一筒一筒一筒八萬八萬八萬

ダブ東の第1ツモに感じる〈手役〉の力をイメージして、第1打に六索七索を選んでいる打ち手がいることも事実なのです。

また、トイツが好きな打ち手は、配牌で3組もトイツがあると、真っ先に七対子でのアガりを想像してしまいます。

二萬二萬六萬六萬八萬八萬九萬一筒一筒二筒二筒五索五索
二萬二萬四萬四萬八萬八萬一筒一筒六索六索九索九索西
二萬二萬八萬八萬一筒一筒四筒四筒九索九索南南北

それぞれの想いを乗せて場は開かれていくわけでありまして、『そんな〈手役〉狙いをしてるからアガれなくなるんだ』という声など馬耳東風、我が道を歩いていくのです。

私も職業柄、日本全国、色々な土地の方々と麻雀談義に花を咲かせてきましたが、私が思っているより遥かに多くの〈手役派〉がいることに、安堵の念を抱いています。

もちろん、最速でアガりに向かっていく打ち方を遠ざけたいわけではなく、『麻雀はアガってナンボ』という現実派が多数派を形成しているわけではないところに、麻雀の魅力を再認識している次第なのです。

私は先の配牌から第1打には六索を選択します。

恐らく、東場の親番であれば、よほどヘコんで迎えた親番でないかぎり、打牌候補には六索しか目に入ってこないのです。

そして私のおかしなおかしな想像力は、こんな最終形に向かっていきます。

二萬二萬二萬八萬八萬八萬一筒一筒七索七索七索九索九索
二萬二萬二萬八萬八萬八萬一筒一筒一筒七索七索東東
二萬二萬四萬四萬六萬六萬八萬八萬九萬九萬東東西

四暗刻かメンホン七対子。

四暗刻になるときは、尖張牌の3か7が暗刻になっているという持論をもっている私としましては、配牌にある七索がその暗刻候補として、実に魅力的な牌に見えてしまうのです。

メンホン七対子には、やはり偶数牌の活躍が不可欠で、すでに配牌で二萬八萬が鎮座してくれている強みがあり、私の想像力はぐっと膨らんでいくのです。

そういえば、先日こんなことがありました。

このコラムがアップされる頃には、もしかすると動画サイトなどにもアップされているかもしれません。

加齢が進む私の〈海馬〉では、定かではない配牌をお許しください。確かこんな配牌だったような…

九萬二筒一索二索二索三索六索六索八索九索南西発二筒ドラ

で、第1ツモが中

このとき私のおかしなおかしな想像力は極限まで膨らんでしまい…

出てきた絵図は《緑一色》。

ソーズの混一色ではなく《緑一色》だったのです。

東2局の親番でしたが役牌プラス混一色や清一色には想像力がついていく気配が皆無でした。

そして西家が第2打に切った二索に「ポン」と声が出ていました。

一索三索六索六索八索九索南西発中二索二索二索

あと何枚引いてくれば《緑一色》になるのか?などという〈数字〉には全く興味がなく、ただ自分の想像力にまかせて仕掛けていった私。

2巡後に発を引いてきて打南

その2巡後に発が出て、ポンして打西

一索三索六索六索八索九索中二索二索二索発発発

次巡中が重なって打九索中は生牌)。

一索三索六索六索八索中中二索二索二索発発発

中が出てきたらどうしよう。

ポンして親満のテンパイになるけれど、自分がポンしているカン二索待ちではアガりがほとんど見込めないし、なにより《緑一色》が崩れちゃうし…

と思っていた2巡後、下家からリーチがかかりました。

そうだよなぁ~、こんな手、そもそも大した配牌じゃなかったんだから当然こうなるよなぁ、と心の内でブツブツ嘆いていたら、同巡のツモが八索

リーチ者の河には三索がありましたが、二索ポンの壁ということもあり、まさかまさかの《緑一色》ということも…打一索としました。

三索六索六索八索八索中中二索二索二索発発発

すると次巡、ツモ三索

えっ?!まさか??

生牌でしたが中を通す私。

三索三索六索六索八索八索中二索二索二索発発発

同巡、北家からもリーチがかかります。

私の一発目のツモがドラの二筒

ア~ア、ここまでか、と打中

すると北家のリーチ一発目のツモが八索

「ポ…ポン」

二筒…セーフ。

このあとはもう記憶にありません。

10月8日、福岡の某所で行われた配信対局でのヒトコマでした。

《想像力》で打つ麻雀は、アガり回数は少ないかもしれませんが、その過程を楽しむ時間のステキなこと。

アガれなくても、ひとつひとつ埋まっていって自分の想像した世界に近づくだけで、『麻雀ってホントに楽しいなぁ』と叫びたくなるのです。

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