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土田浩翔プロ 特別書き下ろしコラム
14人の師

(つちだ こうしょう)
土田浩翔 第11、22期鳳凰位・第22、23期十段位、第26期王位/他多数
著書「土田流麻雀 仕掛けを極める」
「最強麻雀土田システム」
「麻雀が強くなるトイツ理論」

第四十六打「役満の匂い」 2020/01/22


配牌をとったとき「もしかしてこれは…」と、役満の匂いを感じることってありませんか?

その匂いは多くの場合<国士無双>であることに間違いはないのですが、時として<大三元>や<四暗刻>の匂いを感じることもあるのではないでしょうか。

番組の実況でも、「これはいい配牌ですね」とか「こ、これは…厳しい配牌ですね」とか、配牌のクラス分けをすることがあります。

でも実はCクラスやDクラスの配牌の時ほど、打ち手の肌感で役満の匂いを感じていることが多いようです。

二萬三萬四萬五萬七萬三筒四筒四筒二索二索四索六索西二萬ドラ
一萬八筒三索五索六索八索八索九索北北白中中北ドラ

誰しもこんな配牌を手にすれば、役満の<ヤ>の字もイメージすることなく、マンガンやハネマンといった現実を視野に打ち進めることでしょう。

ところが一転して次のような配牌を手にしたら、どんなイメージを抱くでしょうか。

一萬二萬九萬一筒一筒六筒九筒一索三索東北発中五筒ドラ

ヤオチュウ牌が9種類ありますから、途中流局アリのルール下であれば流局宣言する人も多いのではないでしょうか。

私は現実から少し離れたところで打っていたい気持ちの強い打ち手(つまりは欲張り)なので、9種類もあれば残りのヤオチュウ牌を埋めることに没頭しますから、流局させるなんて考えたこともありません。

この配牌でいえば、九索南西白の4種類のうちたった3種を引いてくればいい、そんなふうに思うわけですから、役満の匂いがプンプンする配牌なのです。

この配牌は9種類も揃っていて狙いが立ちやすいのですが次のような配牌であっても、私の鼻には役満の匂いが漂ってきます。

一萬三萬五萬九萬一筒三筒四筒九索東北白白中四索ドラ
一萬一萬四萬六萬一筒二筒九筒一索四索七索西北発一索ドラ

上段は8種類、下段は7種類のヤオチュウ牌しかありませんが、少なくとも6巡目あたりまではヤオチュウ牌に手をかけることはありません。

そもそも<国士無双>の匂いがしてくる配牌には、現実的なマンガン・ハネマンの可能性が薄いことと、テンパイからアガリまで可能となる<形>への期待がもてないこと。

この2つの理由によって、半ば<受け>への準備を整えながら<国士無双>へ向かっていることが多いのかもしれません。


では次なる配牌はどう見えるでしょうか。

四萬七萬三筒五筒二索六索東西白白発中中三筒ドラ

私には<大三元>の匂いが…

間違っても、白中をポンしてカン四筒もチーして

七萬八萬二索二索四筒三筒五筒白白白中中中

のような最終形を描くことはありません。

二索二索六索六索東東西西北白白中中三筒ドラ

この最終形は想定内なのですが、白中をポンしての3ハン手は圏外になっています。

<大三元>の匂いを感じている身としては、白中のイチ鳴きは全くイメージできなくて、ただひたすら発が重なってくれることを待つ身になるのです。

たとえば運よく早々に発が重なって次のような手牌になったとしましょうか。

七萬八萬三筒五筒二索二索東白白発発中中三筒ドラ

この形からでも三元牌をイチ鳴きして初動をかけていくことはしません。

イチ鳴きして東を切る人もいるでしょうが、最低ラインでもマンガンが保証されている手牌なので、五筒に手をかける人も多いのではないでしょうか。

更に運よく2種目の三元牌がポンできたとしてこんな形になったとしましょう。

七萬八萬二索二索東発発白白白中中中

問題はこの先です。

二索がポンできてもマンガン止まりですから、二索のイチ鳴きにも勇気が入ります。

もちろん、私は<大三元>だけをイメージして打っていく打ち手なので、現実的なお話をしたい人にとっては物足りないはず。

現実的には、三元牌をイチ鳴きしていっても、途中でポンする予定の三元牌が暗刻になって、アレヨアレヨという間に<大三元>が仕上がることだってあります。

白中をポンした直後に二索が暗刻になって、あっさりとマンガンをモノにすることだってあります。


何もトロトロとひたすら<大三元>だけを狙って打っていくこともないのに…

私は大三元の匂いを感じたら、三元牌は2鳴きするシフトを敷きます。

この考え方が間違っているかもしれないことは承知のうえで、2鳴きシフトにします。

王牌に2枚目の牌が眠っていることもあるでしょう。

そうではなくても、王牌近く、深いところに眠っていて、他家のアガリが先にあることも多いかもしれません。

そんなことは百も承知のうえ、<大三元>シフトを私は敷いていくのです。

それはひとえに<大三元>とめぐり逢いたい、その一心で敷いていくのです。

三萬三萬三萬五萬七萬九萬一筒一筒八筒八筒五索南北六索ドラ

こんな配牌が来たらどんなイメージを抱かれるでしょうか?

私には<四暗刻>の匂いが…

なぜなら三萬が暗刻になっているからです。

3や7の<尖張牌>と呼ばれる牌には、大きな特性が2つあります。

ひとつは言うまでもなく<シュンツ>作りの要になる牌であることです。

たとえば次の手牌

三萬六萬七萬八萬四筒七筒八筒九筒二索三索四索七索北北北ドラ

ここから1枚切っていくとき、場況は設定せずに平面的に選択するならば、四筒切りの一手ということになります。

なぜならば、三萬七索は<尖張牌>であり、アガリ易い待ち作りには欠かせない肝牌だからです。

待ちの基本をリャンメン形とするならば

四筒からは三筒四筒四筒五筒

三萬からは二萬三萬三萬四萬

七索からは六索七索七索八索

という形が生まれます。

アガり易い待ちとは、特殊な状況ではない限り、1・2・8・9の待ち、すなわち端側の待ちになっていればいいのです。

そう考えると、2〜8までの孤立牌7種のうち、端側のリャンメン待ちを作りやすいのは<尖張牌>の3と7、この2種になり、大きな特性といえるのです。


そしてもうひとつの特性は、<四暗刻>との密接な関係性です。

皆さんの<四暗刻>を仕上げたキャリアを振り返ってみてください。

そのアガりの80%、いや90%の和了形に<尖張牌>の暗刻が含まれていたはずです。

ホントかな?と思われた方は、ぜひ過去の譜をひも解くか、これから<四暗刻>に出会ったときにチェックしてみてください。

びっくりするくらい<尖張牌>が活躍してくれているはずですから。

一萬一萬一萬六萬六萬八萬二筒二筒三筒五索八索西白六索ドラ

こんな配牌を手にしても<四暗刻>の匂いはしてきませんが…

二萬四萬七萬七萬七萬九萬六筒六筒七索八索八索西白六索ドラ

この配牌を手にしたときには、もう大変です。胸がバクバクしてくるほど、<四暗刻>の匂いが漂ってきます。

役満は滅多にできるものではありません。

でもその匂いを楽しむことはいつだって可能です。

現実的になり過ぎると、その匂いを感じられない時間ばかりがやって来ます。

アガリたい、トップを取りたい、勝ちたい、ラスを引きたくない…etc

たまにはそんなところから自分の心を解放してあげたらどうでしょう。


<役満の匂い>っていい香りですよ!

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