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土田浩翔プロ 特別書き下ろしコラム
14人の師

(つちだ こうしょう)
土田浩翔 第11、22期鳳凰位・第22、23期十段位、第26期王位/他多数
著書「土田流麻雀 仕掛けを極める」
「最強麻雀土田システム」
「麻雀が強くなるトイツ理論」

第二十九打「場の形に寄り添う」 2016/3/9

各家の河  ドラ七索

〔東家〕  北南九筒九萬二索中

〔南家〕  一索西五索中五筒七萬

〔北家〕  南一索二萬六筒六萬

そして西家の手牌が

一萬二萬四萬五萬二筒三筒八筒八筒一索二索三索五索七索九索ツモ

このリャンシャンテン形。

いつもであれば、ドラ含みのリャンカン形と、マンズ・ピンズのリャンメン形を残すリャンシャンテン形を維持する二萬一萬落としで問題はなかったのですが…

ふと河を眺めると、南家が五索五筒、北家が六筒六萬を切っていて、『あれ?この場はもしかして<三色場>かも』と思い直し、二萬一萬ではなく、四萬五萬のリャンメン外しを敢行して123の三色狙いに出かけていったのです。

現代は三色役受難の時代です。

二萬三萬赤五萬六萬一筒三筒六筒七筒一索二索三索九索九索一萬ツモ一索ドラ

こんな手でも、よほどの事情がない限り、123の三色は狙わず、三筒一筒と落として、ピンフ・赤・ドラで十分と考えます。

二萬三萬四萬五萬六萬一筒三筒五筒一索二索三索九索九索九索ツモ一索ドラ

せいぜいこれくらいなら、さして狙うふうでもなく三色手筋に入ります。

もちろん、一筒三筒が雀頭になれば喜んで即リーチする構えでの五筒切りです。

そんな受難期にあっても、《456の異色並び三色法則》のときだけは、三色場が色濃く出ているので、その<場の形>に寄り添って狙ってみるのも一興です。

《456の異色並び三色法則》とは、河での並びのことで、冒頭の南家・北家の河がその法則に該当しています。

南家の五索五筒

北家の六筒六萬

このように、6巡目あたりまでの序盤に4か5か6という数牌が異種で並べられたときは、<三色場>になっていることが多く、手牌にその兆候が現れたら積極的に狙っていくべきなのです。

それでは次の河を見てみましょう。

ドラ四筒

〔南家〕  一筒二索八索八萬南二索

〔西家〕  二萬一索南白五萬五萬

〔北家〕  九索西北九索八筒北

そして東家の手牌は

六萬六萬七萬八萬八萬四筒赤五筒五筒六筒四索五索八索八索五索ツモ

タンヤオ・ピンフ・イーペーコー・赤・ドラという大物手イーシャンテンに五索が重なって、七対子のイーシャンテンにもとれる形になりました。

五筒、これが多数派でしょうか。

まさか六筒を切って七対子に決めて打つ人はいないはずです。

少しだけ甘い囁きにフラリとなっても、いきなりシュンツを崩す六筒とは打たなくて、四索切りでバランスを保つ人はいるかもしれませんね。

でも、私は六筒切りを強くオススメします。

それは、私が無類の七対子好きだからではなく、<場の形>が教えてくれているからなのです。

各家の河に何か特徴がないものか、今一度よ~くご覧ください。

賢明な皆さんのことですから、すぐに『ハハァ~ン、そういうことネ!』と気づかれたはずです。

南家が二索、西家が五萬、北家が九索北を6巡目までの序盤でトイツカブリしていますね。

字牌はともかく、トイツ落としであろうとなかろうと、6巡目、すなわち一段目の河において《数牌のトイツカブリ法則》が各家に現われたら<場の形>は<トイツ場>と断定していいのです。

そしてもうひとつ。

配牌から4巡目あたりまでの早い段階で、手牌にイーペーコー形が現われたら(イーペーコーの完成形ではありません)、ほとんど<トイツ場>と思って大丈夫です。

いまさらではありますが、<トイツ場>を制すためのアドバイスをしておきますと、それは『シュンツよサラバ!』なのです。

天秤はいけません。

とにかく、1巡でも早く七対子への決め打ちを敢行すること、それに尽きます。

手牌をもう1度見てみましょうか。

六萬六萬七萬八萬八萬四筒赤五筒五筒六筒四索五索八索八索五索ツモ四筒ドラ

親番ですから、カン七萬のチーテンでも、5800というそこそこの打点が見込め、しかも連荘ができるメリットは計り知れない魅力に映るはずです。

五索がアンコになること(赤五索をポンできることさえ)も想定して、七対子のイーシャンテンなどには目もくれず、五筒切りと構えることに違和感はないと思います。

そんな思いのなか、シュンツを崩して身動きがとれなくなる六筒切りには大ブーイングが巻き起こるかもしれません。

でも河を眺めれば《数牌のトイツカブリ法則》が現われているのも厳然たる事実なのです。

<場の形>に寄り添いながら打つということは、簡単そうに見えてなかなか勇気がいることです。

とくに、親番だとか、リャンカン形や3メン形を壊すだとか、常識として頼っていいものを頼れなくなるような不安感が襲いかかってきますから、頭で<場の形>は理解出来ていても、いざ実践となると勇気がいるものです。

3つめの<場の形>は、自身の受けかたを含めた話になります。

ドラ八萬

〔東家〕  二筒北九萬八索四萬白

〔南家〕  一筒西二筒一萬南七萬

〔西家〕  九索八萬二萬八筒北白

そして北家の手牌は

四萬四萬六萬八萬三筒赤五筒七筒九筒九筒三索赤五索東中三萬ツモ

赤2枚とドラが入った手牌ゆえ、少しでも前進させて、テンパイそしてアガりまで持っていきたい気持ちになるはずです。

そしてそんな気持ちが強くなればなるほど、孤立している字牌を河に切り出してしまうものです。

東場だったので、北家は中から切り出していきました。

「ポン!!」

西家が動きました。

すぐにやって来た北家のツモは九筒

鳴かれてもいいや!と東を切ると

「ポン!!」

東家が動きました。

次巡、北家がツモってきた牌は、またまた生牌の発

恐る恐るツモ切りすると

「ポン!!」

西家が2フーロしました。

決着は3巡と経たないうちに、ドラ2枚の東家がツモアガり、4000オール。

北家の手牌はといえば

二萬三萬四萬六萬八萬三筒赤五筒七筒九筒九筒九筒三索赤五索八萬ドラ

愚形リャンシャンテンのままでした。

《ニッパチの複数出に役牌アリの法則》、これも<場の形>の典型例です。

東家の第1打二筒、第4打八索

西家の第2打八萬、第3打二萬、第4打八筒

このように、6巡目までの序盤で、2や8が複数出現したら、その河の持ち主の手牌には、ポンしたい役牌が入っていることが多いという法則を知っておけば、自身の手順を考えるうえで役に立つはずです。

北家は手牌を目一杯に構えて、役牌の中そして東と切り出していったわけですが、この法則を河から読み取っていれば、四萬切り、もしくはタンヤオ狙いで九筒のトイツ落としを先に済ませてから、中東を河に放出するプレーも出来たのではないでしょうか。

役牌をポンされると場は一気に中盤に入り、2フーロ目が叶うと、もう終盤です。

鳴かせてしまえば打点も下がるから、べつに意識しなくてもいいのでは?と考える人もいるでしょう。

でも、<場の形>として、《ニッパチの複数出に役牌アリの法則》を知っているだけで、鳴きが入りやすい場とそうでない場の区分けができることも確かです。

いろいろな意味で、使い勝手のいい法則なので、実戦で是非使ってみてはいかがでしょうか。

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