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土田浩翔プロ 特別書き下ろしコラム
14人の師

(つちだ こうしょう)
土田浩翔 第11、22期鳳凰位・第22、23期十段位、第26期王位/他多数
著書「土田流麻雀 仕掛けを極める」
「最強麻雀土田システム」
「麻雀が強くなるトイツ理論」

第四十九打「究極のテンパイとらず」 2020/11/11


テンパイとらずという手法があります。

その手法をとる理由は、おおよそ5つ。

(1) テンパイの形が悪い

(2) 打点をアップさせたい

(3) リーチをかけずにアガリたい

(4) フリテンテンパイを避けたい

(5) 不調を打破するきっかけを作りたい


(1)の例としては

三萬四萬五萬六萬二筒四筒六筒七筒八筒一索一索一索二索三索八筒ドラ

こんな形のテンパイになったとき、カン三筒というアガリにくい待ちを避けて、テンパイとらずの二筒切りとします。

三萬四萬五萬六萬四筒六筒七筒八筒一索一索一索二索三索八筒ドラ

このイーシャンテンに戻しておけば、カン三筒以上の待ちに変化する牌は、二萬三萬四萬五萬六萬七萬四筒五筒一索四索の10種類もあります。(三筒はフリテンになるので一応除外しておきます)

(2)の例としては

一萬一萬五萬六萬七萬三筒四筒四筒四筒五筒六筒七筒三索四索二筒ドラ

極端な例になったかもしれませんが、三筒を切ってリーチをかけ、赤五索でもツモって裏ドラが乗ればいいやと考える選択より、一萬さえトイツ落としできれば、高打点に近づくテンパイとらずになるはずです。

こんな例もあるでしょう。

一萬三萬六萬七萬八萬四筒五筒六筒七筒五索赤五索六索七索八索八萬ドラ

赤五索とドラ八萬があるので、このままリーチをかけてもツモればマンガンありますし、親であれば出アガリでも7700なので、即リーチかける手もありますが、ツモ三筒やツモ八筒への期待をこめて、テンパイとらずの一萬切りとしても面白いのです。

もっとも、この打点アップのテンパイとらず策には、ある程度巡目の早さも必要とされるケースも多く、11巡目を過ぎてしまうと、その変化も期待しにくくなるでしょう。

(3)の例としては

二萬三萬三萬三萬七萬八萬九萬四筒五筒九筒九筒五索六索七索白ドラ

リーチをかけずにアガリたい局面というのは確かにあります。

こんな役無しノミ手テンパイになったのが9巡目くらいまでの早い段階であったなら、テンパイとらずの九筒トイツ落としか、要牌となりやすい三萬がまだ切っていける巡目であれば、ピンフを確定させられるトイツ落としを考えてもいいでしょう。

ただし、白がドラなので、その白を引いてしまったときにローリングしやすくなる九筒トイツ落としが賢明かもしれません。

もうひとつ挙げておくとすれば

二萬二萬二萬六萬七萬八萬一筒一筒二筒四筒五索六索七索八索七筒ドラ

何らかの事情によって、リーチをかけたくないなと考えるときは、一筒をトイツ落とししてタンヤオ手とし、三筒のチーに備えておくテンパイとらずもあるでしょう。

(4)や(5)については、例を挙げるまでもなく、テンパイをとりたくないという強い意思が働くので、その時々でテンパイとらずの判断をしていくことになるでしょう。

ここまではメンゼンの話で進めてきましたが、本題はここからです。

皆さんは、仕掛け手で2フーロしたとき、しかもその手がマンガンだったとき、テンパイとらずした経験ありますか?

そんなことって??と思われて当然です。

メンゼンであればまだしも、いくら待ち方に不服があるからと言って、2フーロして手牌は7枚しか持っていないのに、マンガンのテンパイをとらないなんてこと、あり得ないと考えるのは正常な思考です。

でも私は敢えて提言します。

マンガンやハネ満手は、誰だってアガリたいはずです。

にもかかわらず、テンパイしたからと、ちょっと不安の残る待ち方であっても、もしかしたら…という気持ちが強くなり、ついテンパイをとってしまいアガリを逃す、そんなプレーに陥っていませんか?

マンガンやハネ満をアガらせるためには、その待ち方をイチかバチかの待ちに自ら追い込むのではなく、ちょっと味付けする時間を作って、アガリに近づける手法(テンパイとらず)が求められるのです。

では具体的にどんな手牌でその手法を使えばいいのか、例を挙げていきましょう。

四萬四萬五萬五萬七萬八萬八萬九萬白白白西西西一筒ドラ

西家で2フーロした手牌です。

四萬五萬も生牌です。

巡目が11巡目を過ぎていたら、アガリが不透明なシャンポンテンパイをとる手もありますが、マンガンをモノにしたいと考えるならば、テンパイとらずの七萬切り、これが面白い一手になるはずです。

四萬四萬五萬五萬八萬八萬九萬白白白西西西一筒ドラ

トイトイのハネ満を狙うわけではありません。もしそんな大それたことを考えるのであれば、その前に四萬五萬でアガっていることになりますから、少し欲張りすぎかもしれませんね。

このテンパイとらずの狙いは、三萬六萬です。

平面的に考えて、四萬五萬はあと2枚ずつありますが、赤五萬が1枚あるぶん、シャンポン待ちの出アガリは実質3枚しか期待できないかもしれません。

対する三萬六萬は8枚ありますから、自力で1枚引くことができれば、四萬五萬のシャンポンテンパイよりアガリが近づくことは容易におわかりいただけるはずなのです。

問題があるとすれば、三萬六萬を引いてくる確率と、四萬五萬のシャンポンテンパイがそのままアガれる確率との比較で、まだ引いてない三萬六萬のほうが分が悪いと考えてしまうことです。

だから、現実にテンパイがとれている四萬五萬のシャンポンのほうが<得>だと考え、2フーロしてテンパイとらずなどナンセンスという結論に至るのでしょう。

ですから、賢明なる皆さんには、2フーロマンガン手牌のテンパイとらず手法の経験値を上げて欲しいと強く思います。

ではこの手牌はどうでしょう。

一萬二萬三萬三萬五萬五萬六萬六萬白白白東東東三索ドラ

南家の河 北九萬一筒西八索東

西家の河 南八萬白二索中

北家の河 一萬九筒中北八筒

早くも6巡目にテンパイ。

親満が確定しています。

シャンポンにとってから七萬八萬引きでの変化を狙うのか、カン四萬にとってから二萬一萬引きでの変化を狙うのか二者択一。

と普通は考えるものですが、上目、下目への伸びを両方残す六萬切りのテンパイとらずという手もあります。

六萬を1枚外すと手牌はこうなります。

一萬二萬三萬三萬五萬五萬六萬白白白東東東三索ドラ

場況を見ると、南家の2巡目の九萬、西家の2巡目の八萬が目につきます。

つまり、七萬が両者の手牌に組み込まれていない可能性が高く、上のテンパイとらずから八萬を引いてカン七萬待ちになったとしても、アガリが近づくことになります。

もちろん、七萬から先に引ければ五萬八萬のリャンメン待ちになりますから文句なしのテンパイとなります。

であれば、最初から三萬切りの五萬六萬のシャンポンテンパイをとっておいても良いのでは?と考える人も多いでしょう。

でも北家の第1打一萬も気になります。

北家が二萬を持ってない確率が高いので、マンズの下目が伸びる可能性も否定できないと考え、そのキー牌となる三萬をも残すという一石二鳥作戦をとります。

どちらが伸びるのかと云えば、マンズの上目のほうがいいとなり、そうなったとき、先に六萬を切って、テンパイしたときに三萬を放すと、親の手出しが六萬三萬となりますから、カン七萬待ち、五萬八萬待ち共に子方の目から盲点になる寸法です。

2フーロしてマンガンテンパイした手牌をイーシャンテンに戻すことは、かなり<損>な手法に見えるかもしれません。

しかしながら、アガリたい手牌ほど、イチかバチかの待ちは避けて、アガリ易い待ちに作り替える勇気がもてれば、文字通り『損して得を取る』という結果になりやすいので、是非、実戦で試されてはいかがでしょうか。

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